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夏の夜。帰宅すると玄関前にアレが立ちはだかっている事がある。
私はそれ以上、歩を進めることが出来ず、ケータイを取り出す。 目の前の家に電話をかけるのだ。 私 「際どいところにアレがいる。刺激しないで慎重に開けて」 と指示し、家の中から母に玄関を開けてもらう。 音に反応したアレが、カサカサとすばやく動き出し その瞬間に 「ぎゃああああ」 という情けない悲鳴をあげて 私は無事に、ウチの中へ入る。 そのあとは、「うるさい」、「ヘタレめ」 ほか 散々言われてしまうが、致し方ない。 アレの名前を見るだけで寒気がするし悪夢にうなされるので、 ここではアレのことはアレなのである。 この間は直視するのも辛いので、玄関の数歩手前から ビデオカメラで撮影を始め、液晶越しにアレを見つめた。 そして情けない悲鳴入りの記録を一本作ってしまった。 もちろん、見ないに限る。 アレをあーしてこーして何とか 絶滅してくんないかな〜 と夏がくる度、思う。 |
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