閉鎖病棟1
私の煙草ケースの中から看護士が慎重に15本だけ抜き取り、ビニールの袋に入れた。医師が指示した私の1日の煙草の本数。


「一本もらえますか?」

ナースステーションで煙草を一本だけ手渡される。

ナースステーションの横に紐でぶら下がってる使い捨てライターがある。火はここでつけて、喫煙所に移動するというルールのようだ。
安全性を考えてのことなのか。


ようやく見つけた喫煙所に腰をおろす。既に居た喫煙してない女性が不審そうにこちらを見る。あなた、煙草吸うの?何歳?


ロビーはにぎやかだった。
しかし退廃的な光景だ。汚れたテーブルやボロボロの椅子、隅で盛り上がっている麻雀の牌の音。フラフラ歩く人たち。




薬がまわってきたようだ。

ベッドに横たわる。それから長いまどろみが始まる。気がつけば、1週間くらい身動きがとれず、点滴を続けていた。2回気絶したのを覚えてる。


私の近くで何となく聞き取った声。  

主治医の「ベッドコントロール」
女の悲鳴「キャアーー人が倒れてるーー!!」

【2005/09/09 14:58】 | 閉鎖病棟 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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